オープン外構は後悔する?向き不向きや5つのメリットと注意点

2024.08.01

住宅の敷地内には、フェンスや塀などを設置するのが一般的です。なかには、フェンスや塀などで自宅の周りを囲むと、圧迫感や閉塞感を感じる人もいます。敷地を開放的な空間にしたい場合は、オープン外構がおすすめです。しかし、プライバシーの確保や防犯面などを考えると後々、後悔しないか心配になる人もいるのではないでしょうか。

この記事ではオープン外構は後悔するのかや、向き不向きと5つのメリットや注意点などについて解説していきます。

オープン外構は後悔する?

心地よく住み続けるための住居を悩んで購入することは大切です。周りの敷地にも拘りを持つと、日々の暮らしが快適でもっと楽しいものになるかもしれません。自宅の周りを開放的な雰囲気にしたい人は、オープン外構がおすすめです。

オープン外構とは、自宅と道路の境界線に対して、フェンスや堀、柵などを設置しない外構です。家の敷地を開放的な感じにできる反面、誰でも簡単に侵入できてしまうため、防犯面や安全面が心配になる人もいます。オープン外構にするべきか悩んでいる人は、住まいと生活環境に合っているのかを、考えたうえで決めることが大切です。

深く考えずにオープン外構にすると、後悔する可能性があるからです。しかし、オープン外構から追加工事を行いセミクローズ外構や、クローズド外構にすることも可能ですので、取り返しがつかなくなるわけではありません。

オープン外構に向いている人

外構の種類は、「オープン外構」・「セミクローズド外構」・「クローズド外構」があります。セミクローズド外構は、住宅の敷地内にフェンスや柵、塀などを設置してオープンな箇所とクローズドの箇所の両方を併せ持つ外構です。クローズド外構は、フェンスや柵、塀などで住宅の敷地を囲い道路との境界線を明確に分ける外構です。

オープン外構に向いている家は、下記のようなケースが挙げられます。

  • 都心部など土地の価格が高い場所である
  • 費用を抑えたい
  • ガーデニングなどの趣味がある
  • 敷地を開放的な空間にしたい

オープンにするかクローズドにするかによって外観や住み心地が変わってくるため、どちらのタイプがベストな選択になるのか慎重に決めた方が良いです。

オープン外構に向いていない人

オープン外構にしたけれど、後々、心変わりする人もいます。例えば、住み続けるうちにもっと防犯面を強化したいと思って、敷地内にフェンスや塀を設置したいケースなどです。オープン外構にした後からでも、追加工事によりクローズド外構に変更も可能です。

オープン外構に向いていない人は、下記のようなケースが挙げられます。

  • 置き配をよく利用する
  • 通行人や車の侵入が許せない
  • 敷地内の掃除が苦手
  • セキュリティを厳重にしたい

外構の種類はオープン外構から、追加工事によりクローズド外構にすることができますが、時間と費用が発生します。後々、家計に響いて後悔する可能性もあります。

オープン外構にする5つのメリット

ここまでで、オープン外構の基礎基本や向いている人と、向いていない人についてお伝えしてきました。オープン外構には、どのようなメリットがあるのか理解しておくと、住まいとライフスタイルに合った選択がしやすくなります。オープン外構にする5つのメリットをお伝えしていきます。

1.視認性が良い

オープン外構はフェンスや壁など、視界を遮るものがないため家の中から外の様子を確認しやすいです。外からも敷地内の様子がよく見えます。フェンスや壁がないことで視認性が良くなり、庭のデザインや植栽がより引き立ち、開放感のある空間を作り出します。

2.近隣住民とのコミュニケーションの促進

オープン外構は開放的な空間になるため、隣人と顔を合わせる機会が増えて、挨拶や会話が生まれやすくなります。通りすがりの人と挨拶を交わす機会も増えるかもしれません。近隣住民とのコミュニケーションの促進に繋がり、情報交換や交流が活発になる可能性があります。

3.初期費用やメンテナンス費用の軽減

フェンスや壁などの設置が不要なため、オープン外構の初期費用やメンテナンス費用を抑えられます。メンテナンスはシンプルでコストがかかりにくいため、長期的な費用の軽減が可能です。例えば、塗装や修理、改装の手間が省けるため、時間とお金の節約になります。

4.風通しの良さ

オープン外構は敷地内の風通しが良く、空気が循環しやすくなります。風通しが良くなることで、庭や家の中が快適に保たれます。ご家庭によっては、夏場のエアコンの使用頻度を減らせる可能性もあるでしょう。

5.防犯効果が高い

不審者が侵入しにくい環境を作れて、防犯効果が高いのもオープン外構の利点です。外から家や庭が見えるため、居住者や近隣住民が不審者を発見しやすくなります。不審者は目立たないように人目を避けて、行動しがちですからオープン外構にすると近づきにくくなります。防犯対策として敷地に防犯カメラや照明を設置するなど、セキュリティを強化するのも良いかもしれません。

オープン外構にする5つの注意点

オープン外構にするメリットはたくさんありますが、同時に注意するべきポイントも存在します。オープン外構にする5つの注意点をお伝えしていきます。

1.プライバシーの確保

オープン外構は見た目が美しく、開放感がありますが、同時にプライバシーが脅かされる可能性も否めません。例えば、窓から直接部屋の中が見えてしまうと、居住者の生活が丸見えになってしまう危険性があります。フェンスやカーテン、ブラインドを設置して外からの視線を遮るなどプライバシーの確保が重要です。

2.騒音や防犯への対策

オープン外構は、騒音や防犯面でのリスクが高まることがあります。例えば、交通量の多い道路沿いに住んでいる場合、車の騒音が直接家の中に入ってきてしまいます。騒音対策としては、防音壁の設置や植物の配置が有効です。不審者への防犯対策については、防犯カメラや夜間に侵入者が近づくと、光るセンサーライトなどを設置して安心できる環境を整えましょう。

3.ペットや子供の安全の確保

ペットや子供がいる家庭では、敷地内で安全に遊べるようにすることが大切です。例えば、ペットや子供が外に出てしまわないように、適切なフェンスや柵を設置したり遊ぶスペースを、道路側から離れた安全な場所に設けたりなどです。事件・事故に巻き込まれたり、怪我をしたりするリスクがあることを、考えておかなければいけません。ペットや子供の安全が確保できるような、安全対策・防犯対策を行う必要があります。

4.隣地との境界の明確化

隣地との境界が曖昧になっていると、トラブルに繋がる恐れがあります。例えば、境界線上にフェンスや標識を設置するなど、境界を明確化しておくとトラブルを未然に防げます。隣地に住んでいる人がいる場合は、良好な関係を保つためにも、境界について事前に相談しておくと安心です。

5.定期的なメンテナンス

オープン外構は、風雨にさらされやすいため、定期的なメンテナンスが必要です。例えば、植栽の手入れを怠ると、雑草が生い茂り見た目が悪くなるため、草刈りや植物の手入れをしたりです。木製のフェンスやデッキは、直射日光や雨風による劣化が早いため、定期的な塗装をおすすめします。植栽の手入れや設備の点検を怠らず、美しい外観を保つようにしましょう。

静岡県で外構工事を行っている「メモリア」では、お客様に寄り添い、将来を見据えた提案を心掛けています。世間的に知名度が高い大手ハウスメーカーの下請として、長年に渡って取り組み、施工実績が豊富ですので安心してお任せください。お客様からの意見やご要望を聞き丁寧なヒアリングを重ねて、住まいやライフスタイルに合った、高品質なエクステリアの実現を目指します。まずは、無料相談からでも可能ですので、お気軽にお問い合わせください。

まとめ

オープン外構にすると、道路と住宅の敷地との境界がわかり辛くなるため、不特定多数の人が悪気なく敷地内に侵入する可能性があります。不審者が侵入しにくいという防犯効果がありますが、敷地内に人や車が入って来る可能性はセミクローズド外構やクローズド外構と比べて高くなります。

危険な目に遭わないためには、自分の生活スタイルや住まいの状況に合わせて、適切な防犯対策を行うことが重要です。上記でお伝えしてきた、向き不向きや5つのメリット、注意点を踏まえて、オープン外構を計画すると快適で安全な空間を作ることができます。