新築の外構工事のタイミングは?後回しにするリスクと計画の立て方も解説

2024.09.08
新築 外構工事 タイミング

新築の外構工事はいつ始めれば良いのかと迷っている方もいるでしょう。建物の工事がある程度進んでから外構工事を考える方も多いのですが、実はタイミングを間違えるとさまざまなリスクがあります。

この記事では、外構工事を始める最適なタイミングについて詳しく解説。さらに、外構工事を後回しにした場合に発生するリスクや、工事をスムーズに進めるための計画の立て方も紹介します。

この記事を読めば、新築の外構工事を依頼するタイミングがわかるでしょう。外構工事をスムーズに進めるためのポイントを学び、理想の住まい作りを始めましょう。

新築外構工事を始める最適なタイミング

新築外構工事の計画は、建物の基礎工事が完了した段階で始めるのが最適です。

基礎工事が完了することで、建物の位置や高さ、敷地の状況が明確になり、外構工事の具体的なデザインや設計が可能になります。また、基礎工事終了後であれば、外構工事と建物の工事を同時に進行できるため効率的です。

さらに、基礎工事の段階で地盤の状況や土地の高低差も確認できるため、無駄な工事が減り、費用を抑えることもできるのです。

このように、基礎工事の完了後に外構工事を始めることで、予算と設計の両面で効率的に計画を進められます。

外構工事を後回しにすると起こるリスク

外構工事は、入居してから進めることも可能なため、後回しで良いと考えてしまう方もいるかもしれません。しかし、外構工事を後回しにすると次のようにさまざまなリスクがあります。それぞれ、詳しく解説します。

外構工事を後回しにすると起こるリスク
  • 生活環境の快適性を損なう
  • 工事費用が増加する
  • デザインの制約が生じる
  • 施工期間が長くなる
  • 近隣トラブルが発生する
  • 防犯面の不安が増す

生活環境の快適性を損なう

外構工事を後回しにすると、生活環境の快適性が大きく損なわれるリスクがあります。

駐車場や玄関アプローチ、フェンスなどの基本的な設備が整っていないと、日常生活が不便になる可能性があります。また、仮設の通路や仮設設備を使用しなければならない状態になると、日々のストレスを増加させる要因となることもあるのです。

例えば、玄関アプローチが未完成だと、雨の日には泥やぬかるみができやすく、家の中が汚れるリスクが高まります。駐車スペースが確保されていない場合には、毎日の車の出し入れが大変になることも考えられるでしょう。

外構工事は建物の工事と同時に進めることで、早期に快適な生活環境を整えられます。

工事費用が増加する

外構工事を後回しにすると、工事費用が増加するリスクがあります。

建物が完成した後で外構工事を行う場合、重機の搬入や作業スペースの確保が難しくなり、手作業が増えることで工期が延びる可能性があります。さらに、工事を後から行うと既存の構造を変更する必要が出てくるため、二度手間が発生し追加の費用がかかることもあるのです。

例えば、建物の完成後にフェンスを設置する場合、既に敷設された地面を掘り返して基礎を設ける必要が生じ、これにより追加の労力や材料費が発生することがあります。

外構工事は建物工事と並行して進めることで、ムダな出費を避けられます。

デザインの制約が生じる

外構工事を後回しにすると、デザインの選択肢が狭まるリスクがあります。

建物が既に完成している場合、既存の建物に合わせたデザインの制約が生じることで外構の自由度が低くなることが考えられます。また、敷地の有効活用が難しくなる可能性もあるでしょう。

例えば、建物の配置が決まっていると、庭や駐車スペースの広さや配置が限られてしまい、当初思い描いていたデザインが実現できなくなることがあります。建物と外構の一体感を持たせるデザインを考える際には、スペースや構造の制約が多くなり自由な発想が阻まれることも少なくありません。

事前に全体のデザインを考慮することで、建物と外構の調和が取れた理想的な住環境を実現しやすくなります。

施工期間が長くなる

外構工事を後回しにすると施工期間が長くなり、生活に不便が生じるリスクがあります。

外構工事を後回しにした場合、建物が完成しても外構工事が完了していないという事態になる可能性があります。

入居してからでも外構工事は可能ですが、工事の騒音やほこり、工事車両の出入りなどが日常生活に支障をきたし、落ち着いた生活を送ることが難しくなるケースもあるでしょう。

そのため、外構工事は建物の完成と同時に終わるよう計画を立てることが重要です。

近隣トラブルが発生する

外構工事を後回しにすると、近隣住民とのトラブルが発生するリスクが高まります。

工事期間が長引くと、騒音や振動、工事車両の出入りなどにより近隣住民に迷惑をかける期間も長くなります。特に、外構工事は建物の外部で行われるため、工事の音や埃、振動などが直接近隣に影響を与えやすいのです。

また、工事内容によっては、周囲の景観や環境が損なわれることもあり、これが近隣住民との摩擦の原因となることも考えられます。

基礎工事直後に外構工事を計画し、建物の工事と外構工事を同時に進めて全体の工事期間を短縮することで、近隣トラブルが発生する可能性を下げられます。

防犯面の不安が増す

外構工事を後回しにすると、防犯面での不安が増してしまうでしょう。

フェンスや門扉、照明設備などの防犯対策が整っていないと、不審者の侵入やトラブルのリスクが高まります。特に新築住宅はカーテンなど外からの視線を遮るものの準備が間に合わないこともあるため、空き巣や不審者に狙われやすい状況になりがちです。

例えば、門扉がない場合、道路から直接住宅にアクセスできるため敷地内に不審者が入りやすくなります。また、夜間の照明が不足していると、敷地が暗くなり不審者の侵入が見えにくくなることがあります。

このため、防犯面での安心感を得るためには、外構工事を後回しにせず、早期にフェンスや門扉、照明などの設置を行うことが重要です。

外構工事の計画の立て方

外構工事の計画を立てる際には、次のように進めると良いでしょう。それぞれ詳しく解説します。

計画の立て方
  • 施工時期を決める
  • 工事内容の優先順位を決める
  • 施工業者とスケジュール調整をする

施工時期を決める

外構工事の施工時期を決めるためには、建物の工事のタイミングだけでなく天候なども考慮すると良いでしょう。

天候の良い時期に工事を行うことで、作業がスムーズに進行し、工期の遅延を防ぐことができます。特に、雨季や台風の季節を避けることで天候による影響を受けにくくなり、予定通りに工事を終えられる可能性が高まるのです。

例えば、春から秋にかけての比較的天候が安定している時期に外構工事を計画することで、雨による工事の中断が少なくなり工期の短縮が期待できます。冬場の凍結が起こりやすい地域では、寒い冬を避けることで、地盤の凍結や施工条件の悪化を防げます。

このように、施工時期を慎重に選ぶことで工事の進行をスムーズにし、コストの削減が可能です。適切な時期を選ぶことで、無駄な出費や工事の遅延を防ぎ、効率的な工事が実現できるでしょう。

工事内容の優先順位を決める

外構工事の内容は、優先順位を決めて計画することが大切です。

すべての工事を一度に行うのではなく、まずは駐車場や玄関アプローチなど、生活に必要な部分から進めてもらうようにすると良いでしょう。その後に装飾や庭などの設計を進めることで、工事を効率的に進められます。

また、生活に必要な部分が整っていれば、万が一スケジュールが遅れた場合でも、入居して生活しながら外構工事を進められます。

優先順位を明確にし必要な部分から順に工事を進めることで、ムダな時間と費用を抑えながら理想的な住環境を早期に実現することが可能です。

施工業者とスケジュール調整をする

外構工事を成功させるためには、施工業者とのスケジュール調整が重要です。

業者とのスケジュールを早めに調整することで、工事期間を最適化し無駄な時間を減らせます。また、業者が多忙なシーズンを避けられれば、柔軟な対応が期待できるでしょう。

適切な時期に工事を依頼し、業者と良好なコミュニケーションを保つことが、工事の成功に直結します。

建物の基礎工事が完了したら外構工事を計画しよう

外構工事は、建物の基礎工事が完了した段階で計画するのがおすすめです。

外構工事を適切な時期に計画し、施工時期や工事内容の優先順位、業者とのスケジュール調整を慎重に行うことで、快適で安全な生活環境を早期に整えることができます。また、費用の増加やトラブルを未然に防ぐためにも、工事を後回しにしないことが重要です。

新築で外構工事を行う際には、ぜひこの記事を参考に計画を立ててみてください。