門扉の風対策にはどのような方法がある?対策が必要な理由もあわせて解説
門扉は風の影響でダメージを受けやすい場所ですので、風対策は欠かせません。
特に近年は異常気象の影響で台風や強風による損傷のリスクが増加しています。これまで特別な対応が必要なかった地域でも対策を行わなければならない場合もあります。しかし、門扉の風対策をどのように進めれば良いかわからず、迷っている方もいるでしょう。
そこでこの記事では、門扉を守るためにどんな対策が有効か、具体的な方法を詳しく説明します。例えば、風に強いデザインの選び方や、柱の補強方法、強風が近づく前にやっておくべき対策などを順を追ってご紹介します。
対策を講じることで、強風や台風が来ても、安心して過ごせるようになります。この記事を通じて門扉の安全性を確保し、余計な修理費用やトラブルを回避する方法を身につけましょう。
門扉の風対策が必要な理由
強風は門扉にダメージを与える恐れがあります。そのため、門扉の劣化や破損を防ぎ、家の安全性を守るためには風対策が欠かせません。
特に台風のような強風が発生すると、門扉がヒンジから外れたり、支柱が倒れてしまったりする可能性があります。
門扉が壊れると修理費用が発生するだけでなく、破損した部品が強風で飛ばされてしまった場合、周囲の住宅などにぶつかって破損させてしまうリスクがあります。また、部品が人にぶつかった場合には大きな怪我につながってしまう場合もあるでしょう。
さらに、門扉が破損していると防犯上のリスクも高まります。門扉がないことで敷地内の侵入に対する抵抗感が下がってしまったり、外部から家の中の様子をうかがいやすくなってしまう可能性があるためです。場合によっては、プライバシーの問題が発生するケースもあるでしょう。
近年は気候変動の影響で大型の台風が日本に近付くことも増えています。そのため、門扉の風対策について考えておく必要があります。
門扉を設置する際にできる風対策
門扉を設置する際には、次のような対策が可能です。それぞれ、詳しく解説します。
- 風を通しやすいデザインのものを選ぶ
- 柱を深く地中に埋め込む
風を通しやすいデザインのものを選ぶ
風を通しやすいデザインの門扉を選ぶことで、風の抵抗を軽減し破損のリスクを抑えられます。風が通らないデザインの場合、強風で門扉が動いてしまったり、風によって門扉に圧力がかかってしまいます。しかし、風を通しやすいデザインであれば、空気の逃げ道があるため門扉にダメージを与えにくいのです。
例えば、目の粗い格子デザインやスリットが入ったデザインの門扉は風通しが良く、特に強風が多い地域で効果的です。また、フェンス式の網目デザインは、風をしっかりと分散させ門扉の安定性を保つため、風対策に適しています。
強風の影響を減らすためには、風をうまく通す構造の門扉を選びましょう。
柱を深く地中に埋め込む
柱をしっかりと地中に埋めることで、風で倒れるリスクが減り門扉全体の安定性が向上します。地盤が弱い地域では、柱を深く埋め込むことで風による揺れにも強くなります。
支柱をどの程度地中に埋めるかは製品によって異なりますが、強風が多い地域では一般的な場合よりも深く埋めることで、安定性をより高められるのです。また、コンクリートで柱を補強することも効果的です。
通常より深く埋め込みたい場合には、外構工事業者に相談してみると良いでしょう。
風の影響を受けにくい場所に設置する
門扉の設置場所を工夫することで、風の影響を減らし破損のリスクを抑えられます。
門扉を風が直接当たらない場所に設置すれば、風によるダメージを避けやすくなります。特に、風の通り道や強い風が吹きつけるエリアは避けた方が良いでしょう。
風が吹き抜ける開けた場所に門扉を設置する際は、壁やフェンスを活用して風を遮ることで効果的に対策できます。また、風が強く当たる場所には、低めのフェンスや風通しの良い門扉を選ぶこともひとつの方法です。これにより、風が門扉に直接的な負荷をかけるのを防ぎます。
門扉の設置場所を工夫することで、風による影響を軽減し耐久性を高めることができるため、風の強い地域では特に注意して選定することが大切です。
強風が来る前にできる対策
台風が接近する際など、強風が予想される前に次の対策を実施しましょう。それぞれ、詳しく解説します。
- 門扉をしっかりと固定し、施錠する
- アコーディオン門扉の場合は畳んで固定する
- 飛ばされる恐れのある物や倒れそうな物を片付ける
- メンテナンス状況を確認する
門扉をしっかりと固定し、施錠する
強風が予測される場合、門扉をしっかりと固定し、施錠することが非常に重要です。
強風時に門扉が不意に開閉してしまうと、破損や倒壊のリスクが高まります。特に、軽量な材質を使った場合やヒンジ部分が緩んでいる場合は風に煽られて大きく揺れることがあり、大きな損傷を引き起こす原因になるのです。固定をしっかりと行い施錠することで、風による動きを防げます。
落とし棒がある場合には、使用することで門扉をしっかり固定できます。また、追加の鍵やストッパーを取り付けることで、門扉が無駄に動かないよう対策することも可能です。
強風が近づく前には、門扉をしっかり固定して施錠することで、風による不意な動きや損傷を防ぎ、周囲の安全性も確保できます。
アコーディオン門扉の場合は畳んで固定する
アコーディオン門扉と呼ばれる伸縮性のある門扉は、使用していないときには必ず畳んで固定しておくことが大切です。
このタイプの門扉は、強風を受けると大きく揺れ、最悪の場合飛ばされることもあります。事前にしっかりと畳んで固定しておくことで被害を防げるのです。特に台風などの強風が予測される際には、普段通りの固定に加えてロープなどにより追加の固定をしておくとさらに安心です。
予測しない強風が発生する可能性もあるため、アコーディオン門扉を使用しないときには必ず畳んで固定することが効果的な対策となります。
飛ばされる恐れのある物や倒れそうな物を片付ける
強風が予測される際には、門扉周辺にある軽いものや不安定なものは事前に片付けておくことが重要です。
強風が吹くことで、周囲の物が飛ばされ、門扉や他の構造物に衝突するリスクがあります。飛んだ物が原因で門扉が損傷するだけでなく、他の建物や人に被害を及ぼすこともあるため、事前に対策をしておきましょう。
例えば、植木鉢やゴミ箱、自転車などは風にあおられやすいものです。これらは、事前に屋内に移動させたりしっかりと固定することで強風時のリスクを軽減できます。
門扉の周囲にある飛びやすい物を事前に整理しておくことで、強風による二次的な損傷や事故を防ぐことができます。
メンテナンス状況を確認する
強風が予想される前に、門扉のメンテナンス状態を確認し、必要な箇所を事前に補修しておくことが大切です。
ヒンジやロック部、門扉の素材が劣化していないかをチェックすることで、強風による損傷を防げます。メンテナンスを怠ると強風で壊れやすくなり、台風などの際に大規模な修理が必要になる可能性があります。
例えば、ヒンジが錆びて緩んでいる場合、強風に煽られて揺れた際に外れてしまう危険性があるでしょう。事前に修理し錆取りを行うことで、風による損傷リスクを大幅に減らすことができます。
門扉の風対策を実施しよう
強風は門扉にダメージを与える可能性があります。門扉の風対策をしっかり行っておくことで、強風や台風による損傷を防ぎ、修理費用や安全面でのリスクを軽減できます。
風通しの良いデザインを選ぶなど、設置前にも対策を考えておくと良いでしょう。。また、強風が予測される際には、固定や施錠などの対策が必要です。
適切な素材を選び、設置場所を工夫することに加え、補強アイテムの活用や定期的なメンテナンスが、門扉の耐風性を高めるうえで非常に効果的です。また、強風が予想されるときには、門扉をきちんと固定するなど、実際の対策も欠かせません。
強風対策をおろそかにすると、門扉が損傷するだけでなく、周囲に被害を与えてしまう可能性もあります。事前に対策しておけば、強風時でも安心して過ごせるでしょう。
この記事を参考に、できることから門扉の風対策を行ってみてください。