庭を芝生にするメリットとデメリットを解説!失敗しないお手入れの方法も紹介

2024.10.17

「庭を芝生にしたいけれど、手間やコストが気になる」というお悩みはありませんか?

庭の芝生は美しい緑が広がり、おしゃれな雰囲気を作り出してくれます。しかし、実際には芝生の手入れやコストに悩まれる方も少なくありません。

この記事では、庭を芝生にすることの利点や欠点、芝生の設置費用やメンテナンスのポイント、さらには手入れが簡単な人工芝や他の代替素材について詳しくお伝えします。

芝生のある庭に憧れるけれど、手入れや費用が心配で一歩踏み出せない方は、本記事を参考にしてください。理想の庭を手に入れて、家族や友人と素敵な時間を過ごしましょう。

庭を芝生にするメリット

庭を芝生にすることには、次の5つの利点があります。

庭を芝生にするメリット
  • 美しい景観
  • 照り返しがない
  • 泥や砂埃の発生が抑えられる
  • 夏涼しい
  • 子どもやペットが安心して遊べる

それぞれ詳しくみていきましょう。

美しい景観

庭に芝生を敷くことで、魅力的な景観を手に入れることができます。

緑の芝生は庭全体に自然な美しさと統一感を生み出し、視覚的な癒しや心地よさを感じさせます。季節を問わず鮮やかな緑が楽しめ、庭を広々とした整然とした印象に演出し、住まい全体の外観を一段と引き立てるでしょう。

また、芝生は来客を迎える際にも自信を持って披露できる空間を作り出し、庭の価値を向上させる要素となります。

照り返しがない

庭に芝生を敷くことで、地面からの照り返しが大幅に軽減されます。

コンクリートやタイルで覆われた庭は、夏に太陽の光を反射し、熱がこもりやすい傾向があります。しかし、芝生は光を吸収し、表面の温度を低下させるため、庭全体が快適な空間に変わります。

気温の高い日でも足元が涼しく感じられ、庭でのリラックスタイムや子どもたちの遊び場にも最適です。照り返しがない快適なスペースを実現できることは、庭を芝生にする際の大きなメリットです。

泥や砂埃の発生が抑えられる

庭に芝生を敷くと、泥はねや砂埃が大幅に軽減されます。雨が降った後、土の庭では泥が跳ね、家や靴を汚すことがよくありますが、芝生があると泥が土中に吸収され、表面には残りません。

また、乾燥した季節でも、裸地に比べて砂埃が立ちにくく、掃除の手間が減ります。特に風の強い日には砂埃が家の中に入るリスクも低減でき、快適な生活環境を維持できます。

夏涼しい

庭に芝生を敷くと、夏でも涼しさが実感できます。コンクリートやアスファルトに比べて芝生は熱を吸収しやすく、表面温度が低く保たれるため、暑い日でも庭全体が快適です。特に夕方や夜間は、地面からの熱が少ないため、家族や友人と過ごす時間もより涼しく感じられます。

庭でのアウトドア活動が楽しみやすくなる点で、夏場でも涼しい庭を実現する芝生の効果は大きなメリットと言えます。

子どもやペットが安心して遊べる

子どもやペットが安全に遊べるスペースが確保できます。柔らかい芝生は、転んでもケガのリスクが少なく、遊ぶ場所として最適です。また、芝生のクッション性はペットの足にも優しく、快適に走り回ることができます。コンクリートやタイルの庭では固さが気になりますが、芝生なら自然の中で安心して遊べる環境が整います。

庭を芝生にするデメリット

庭を芝生にする際のデメリットは次の5つです。

庭を芝生にするデメリット
  • 定期的な芝刈り、水やり、肥料が必要
  • 専用の道具が求められる
  • 虫が発生する可能性がある
  • 日陰では成長が難しい
  • 維持にかかるコストが発生する

それぞれ解説します。

定期的な芝刈り、水やり、肥料が必要

芝生を維持するためには、定期的な芝刈りや水やり、肥料の管理が必要です。芝は成長が早く、手入れを怠ると見た目が乱れ、手入れが行き届いていない印象を与えます。また、乾燥や栄養不足が続くと芝が枯れてしまう危険もあるため、季節や気候に応じた水やりや肥料の調整が重要です。

これらの手間は、庭に芝生を敷く際の大きなデメリットの一つです。手入れを怠ると、美しい庭を維持するのが難しくなります。

専用の道具が求められる

芝生は維持管理に専用の道具が必要になります。芝刈り機やスプリンクラー、肥料散布器など、適切に芝を手入れするためにはさまざまな道具を揃えなければなりません。これらの道具は、最初に購入する費用がかかるだけでなく、メンテナンスや交換も必要です。特に芝刈り機は定期的な使用が求められるため、道具の管理に手間がかかるのが大きなデメリットです。

必要な道具を次々に買い揃えていたら、結果的に外構業者に依頼した方が安くなるケースもあります。

虫が発生する可能性がある

庭に芝生を敷くと、湿気や環境によって虫が発生しやすくなります。特に、芝生は日中の水やりや雨の影響で湿度が高くなりやすいため、ダニや蚊、アリなどの害虫が発生するリスクが高まります。虫が多いと、庭での時間が快適ではなくなるだけでなく、ペットや家族にも害が及ぶ可能性も出てくるでしょう。

虫の駆除や対策には時間と手間がかかるため、虫の発生を考慮することは庭に芝生を敷く際の重要なポイントです。

日陰では成長が難しい

芝生は日差しの豊富な場所で最もよく成長しますが、日陰では成長が遅く、弱くなることが多いです。木々や建物の影が長時間かかる場所では、光合成が不足し、芝が薄くなったり、枯れやすくなったりすることがあります。

日陰で育つ芝生は、定期的な補植や手入れが必要になり、時間と手間がかかります。このように、日陰での成長に関する課題は、庭全体を芝生にする際に考慮すべき重要なポイントです。

維持にかかるコストが発生する

芝生の維持には、継続的にランニングコストがかかります。定期的な芝刈り、水やり、肥料の購入に加え、芝生専用の道具や消耗品のメンテナンス費用も必要です。

夏場は水やりの頻度が増え、水道代がかさむ場合もあります。加えて、芝生が病気になった場合や虫が発生した際には、駆除や治療のための追加費用が発生することもあります。庭を芝生にするには、このようなランニングコストが伴う点を理解しておくことが重要です。

庭に適した芝生の種類と特徴

庭に最適な芝生の種類とその特徴について説明します。

日本芝

日本の高温多湿な気候に適しているため、暑さに強くて耐久性の高い芝生が人気を集めています。日本芝は成長速度が遅いため、芝刈りの回数を減らせるのも大きな魅力です。

しかし、寒冷地での栽培には不向きで、冬になると休眠期に入り、葉が茶色になる点に注意が必要です。春になると鮮やかな緑色に戻り、季節ごとに変化する色彩が庭を美しく彩ります。

手間のかからない管理で、日本の気候に適した芝生を探している方に特におすすめです。

西洋芝

西洋芝は「暖地型」と「寒地型」の2種類があり、地域の気候に合わせて選ぶ必要があります。特に寒冷地では、寒さに強い「寒地型」の西洋芝が適しており、北海道などでは日本芝の代替として広く利用されています。

初期費用が比較的安いという利点がある一方で、芝刈りの頻度が高く、病害虫への耐性が低いため、メンテナンスが増える可能性があります。

寒冷地で丈夫な芝を探している方や、鮮やかな色合いの芝生を楽しみたい方にとっては、最適な選択肢となるでしょう。

人工芝

人工芝の最大の魅力は、メンテナンスが不要な点です。天然芝と異なり、葉が伸びたり病害虫の被害を受ける心配がなく、手間をかけずに美しい庭を維持できます。手入れにあまり時間をかけられない方には特に向いています。

ただし、設置には天然芝よりも費用がかかることや、長期間使用すると芝が折れ曲がりやすくなることもあります。それでも人工芝は日々の手入れが不要であるため、多くの人に選ばれている人気の選択肢です。

芝生の貼り方

芝生を敷く方法には、主に3つのスタイルがあります。

  • ベタ貼り(平貼り)
  • 目地貼り
  • 市松貼り

ベタ貼り(平貼り)

ベタ張りとは、芝生をほとんど隙間なく敷き詰める方法で、この方法を使うと雑草の侵入を防ぎやすく、早く芝生を完成させることができます。芝生の苗の端部分には土がついていないことが多いため、継ぎ目をしっかり密着させたうえで、あとから目土や目砂を隙間に入れると、より美しく仕上がります。

目地貼り

芝生を敷く際に約3cmの間隔を設けて行う「目地張り」が一般的に利用される技法です。この方法では、実際の芝生面積より約1.3倍広い範囲に芝生を敷くことができます。ただし、目地を十字型に配置すると、後から入れた土や砂が雨や散水で流れやすくなるため、レンガを積み重ねるようにずらして張るのがコツです。

市松貼り

芝生を市松模様のように配置する方法で、実際の芝生面積の約2倍の範囲に敷くことが可能です。この張り方はコスト面で経済的ですが、芝生が完全に覆い尽くされるまでに少し時間がかかるのが特徴です。

【月別】芝生を綺麗に保つお手入れポイント

芝生を綺麗に保つお手入れ内容とポイント、注意点と特徴は以下の表の通りです。

お手入れ内容 ポイント 注意点・特徴
1月 お手入れ不要 芝生は休眠状態にある 育成が完全に停止している
2月 お手入れ不要 雑草の刈り取りを行うと後が楽 冬の凍結時に芝生を踏み荒らさないようにする
3月 芽が育ち始める 肥料を与え始める(量には注意) 肥料を与えすぎると雑草が増えることがある
4月 芝生の補修や植え付けに適した時期 新しく張った芝生には1ヶ月間の水やりが必要 2年目以降の芝生は雨水で十分
5月 肥料をしっかり与える 雨の前日が肥料散布のベストタイミング 吸収を良くするため、大量の水を必要とする
6月 芝刈りと除草剤の散布 雑草対策として除草剤を使用するタイミング 月に1〜2回の芝刈りが推奨される
7月 こまめな水やりが必要 雨前に肥料を撒くと肥料焼けを防げる 芝刈りは月に2〜3回必要
8月 お手入れは少なめ 水やりをしっかり行い、乾燥を防ぐ 芝刈りは必要に応じて実施
9月 育成は落ち着き始める 水やりは雨に任せることができる 月に1〜2回の芝刈りで十分
10月 水やり不要 芝生の緑を楽しむことができる 手入れを最小限に抑えることができる
11月 お手入れ不要 雑草が目立つ場合は早めに除去 芝生が枯れ始める時期
12月 お手入れ不要 芝生の成長が完全に停止する 芝生は休眠期に入るため特別な手入れは不要

まとめ 庭に芝生を植えておしゃれな外観にしよう

本記事では、庭を芝生にするメリットやデメリット、芝の種類、設置方法、管理の仕方や美しさを保つためのコツについて詳しく説明しました。

本記事を参考に素敵な芝がある庭を手に入れていきましょう。自分で芝を敷くのが不安な方は、ぜひメモリアにご相談ください。

長年にわたり大手ハウスメーカーの下請けを務めてきた実績を持つメモリアでは、お客様のご希望や住まいの特性に合わせた、最適な外構プランを提案いたします。ご相談やお見積りは、無料で承っております。