天然芝と人工芝はどっちがいい?2つの違いを比較!

2025.01.26

庭に芝生を敷きたいけれど、天然芝と人工芝のどちらが良いか迷っていませんか。それぞれに異なる特徴やメリットがあり、選び方次第でお庭の印象が大きく変わります。しかし、選択を間違えると手入れが大変だったり、思ったよりコストがかかったりと後悔する場合もあるでしょう。

本記事では、天然芝と人工芝の違いを分かりやすく比較して解説します。それぞれの芝生の特徴を理解して、理想の庭を手に入れましょう。

天然芝と人工芝の違い

本章では以下の2つを詳しく解説します。2つの違いをそれぞれ見ていきましょう。

天然芝の特徴と種類

天然芝は自然由来の植物で、季節ごとに色や質感が変化し、四季折々の風景を楽しめます。庭全体に生き生きとした緑を与え、足元に柔らかい感触をもたらしてくれます。天然芝のメリット・デメリットは、以下の表の通りです。

天然芝のメリット 天然芝のデメリット
・四季折々の景観が楽しめる
・自然な質感で癒しを提供する
・二酸化炭素を吸収し酸素を放出する
・周囲の温度を下げる効果がある
・柔らかい感触で安全性が高い
・季節や天候による色や状態の変化がある
・水や肥料の消費が環境負荷となる可能性がある
・芝刈りや肥料散布など手間と時間がかかる
・病害虫や雑草の管理が必要

メリットだけでなく、デメリットも理解したうえで自分にあった芝を選びましょう。天然芝の主な種類は、以下の通りです。

  • 高麗芝:日本の気候に適応しやすく、手入れも比較的簡単
  • 西洋芝:寒冷地に適しており、耐寒性が高い
  • バミューダグラス:強い日差しに耐えられ暖かい地域で人気

季節感を楽しみたい場合や自然な質感を重視する場合に、天然芝は向いてます。手入れの手間や維持管理はありますが、より充実した愛着のある庭づくりを実現できます。

人工芝の特徴と種類

人工芝は合成樹脂やプラスチック製の素材で作られていて、年間を通じて安定した緑を保ちます。天然芝のように育てる手間が不要で、維持が簡単なのが最大の魅力です。人工芝のメリット・デメリットは、以下の表の通りです。

人工芝のメリット 人工芝のデメリット
・手入れがほとんど不要
・時間や労力が節約できる
・年間を通して美しい緑を保てる
・泥や雑草の心配が少ない
・清潔さを保ちやすい
・長期間使用すると劣化し張り替えが必要
・季節感や自然な変化を感じにくい
・製品により耐久性が異なるため選択時に注意が必要
・製造時や廃棄時に環境への負荷が懸念される

メリットだけでなくデメリットも考慮しましょう。人工芝の主な種類は、以下の通りです。

  • 短毛タイプ:硬めでスポーツ施設や遊技場に適している
  • 長毛タイプ:見た目が天然芝に近く、家庭の庭やベランダで使われることが多い
  • リアルタイプ:天然芝に限りなく近い質感と見た目を追求し、観賞用としても人気

手軽に美しい緑を楽しみたいときに人工芝は適しています。ライフスタイルに合わせて、種類や用途を選ぶと良いでしょう。

天然芝と人工芝を選ぶときに迷ったら見る4つのポイント

天然芝と人工芝を選ぶ時に迷ったら見るポイントは以下の4つです。

  • 費用面での違い
  • メンテナンスの手間と時間
  • 耐久性と寿命
  • 環境への影響

1.費用面での違い

天然芝と人工芝の費用面の違いは以下の表の通りです。

天然芝 人工芝
初期費用 比較的安い(芝の種類によるが、一般的に低コスト) 高め(素材や品質により価格が変動)
維持用 芝刈り機、肥料、水道代など年間数千円~数万円 ほぼ不要
トータル費用 長期的に見ると維持費用がかかる 初期投資が高いが長期的には安く済む

初期費用は天然芝の方が安く抑えられますが、トータルで考えると人工芝の方が結果安く抑えられます。

2.メンテナンスの手間と時間

天然芝と人工芝のメンテナンスの手間と時間の違いは以下の表の通りです。

天然芝 人工芝
必要な作業 芝刈り、水やり、肥料の散布、害虫駆除など多岐にわたる ゴミ取りなど軽い掃除程度
手間の程度 定期的な管理が必要
時間と労力を要する
時間や労力がほぼ不要
雑草対策 雑草が生えるため定期的な除草が必要 雑草がほとんど生えず手入れが簡単

人工芝の方がメンテナンスや手間がほとんどかからないので、忙しい方や手間をかけたくない方に向いています。

3.耐久性と寿命

天然芝と人工芝の耐久性と寿命は以下の表の通りです。

天然芝 人工芝
耐久性 気候や使用頻度により寿命が左右されやすい 高品質なものは激しい使用にも耐えられる
寿命の目安 数年程度(適切な手入れが必要) 平均7年程度(製品の品質により異なる)
ダメージの影響 頻繁な使用や気候の影響で傷みやすい 劣化するが、見た目や機能を長期間保ちやすい

天然芝は植物なので気候や使用頻度で耐久性や寿命が異なります。一方、人工芝は合成樹脂からできているため天候の影響をさほど受けず、長期間長持ちします。

4.環境への影響

天然芝と人工芝の環境への影響は以下の表の通りです。

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天然芝 人工芝
環境への貢献 二酸化炭素を吸収し酸素を放出
周囲の温度を下げる
水や肥料が不要で維持中の環境負荷が低い
環境への負荷 水や肥料の消費が環境負荷となる可能性 製造や廃棄時のプラスチック素材が環境に影響を与える
リサイクル性 生分解性が高く、廃棄後の影響が少ない 廃棄時のリサイクル対応が課題となる

一般的に、人工芝の方が廃棄時に出るプラスチックゴミが環境へ影響を与えるイメージがあります。しかし、天然芝も水や肥料を使うため環境への負担がゼロというわけではありません。

芝生選びに迷ったら、プロのアドバイスを受けるのもひとつの方法です。外構工事会社メモリアでは、経験豊富なスタッフが希望に合う最適なプランをご提案します。お見積り無料で現地調査も行っていますので、お気軽にご相談ください。

シチュエーション別に適した芝生の3つの選び方

シチュエーション別の芝生の選び方は以下の通りです。

  • 家族構成に合わせる
  • ライフスタイルに合わせる
  • 用途で選ぶ

1.家族構成に合わせる

以下の表は、家族構成別に合わせたシチュエーションです。

家族構成 天然芝 人工芝
小さな子どもがいる 柔らかい感触で安全性が高い
転倒時の衝撃を吸収
泥で汚れる心配が少ない
手入れが簡単
ペットがいる 柔らかくペットが遊びやすい 爪やおもちゃによるダメージに強い
清潔さを保ちやすい
大人のみ 自然な景観を楽しめる
趣味として手入れを楽しめる
見た目が美しく維持が簡単
泥や雑草の心配がない

家族構成にあった芝を取り入れていきましょう。

2.ライフスタイルに合わせる

以下の表は、ライフスタイルに合わせたシチュエーションです。

ライフスタイル 天然芝 人工芝
忙しい日常 メンテナンスの手間が多いため不向き 手入れがほぼ不要で時間を節約できる
庭仕事が趣味 芝刈りや肥料散布を通じて庭の手入れを楽しめる 手入れの楽しみは少ない
整った美観を常に保てる
四季を楽しみたい 季節ごとに色や質感が変化するため、自然の変化を感じられる 見た目が安定している
季節による変化を感じにくい

目的を決めてから芝を選ぶことで、満足のいく庭を手に入れられます。

3.用途で選ぶ

以下の表は、用途別のシチュエーションです。

用途 天然芝 人工芝
遊び場 柔らかい感触で安全性が高く、転倒時の衝撃を吸収 高品質な人工芝は耐久性が高く、頻繁な使用にも適している
観賞用 四季折々の景観を楽しめる
自然の美しさが感じられる
リアルタイプの人工芝は、見た目が天然芝に近く美しい
駐車場や通路 頻繁な使用には不向き 短毛タイプの人工芝は耐久性が高く、摩耗に強い

それぞれ向き不向きがあるので、用途にあった芝を取り入れていきましょう。

天然芝と人工芝の違いを理解して自分にあった芝を外構に取り入れよう

本記事では、天然芝と人工芝の違いを比較形式で詳しく解説しました。庭を天然芝や人工芝で整えることで、住まいの外観が一段と引き立ちます。それぞれの特徴を理解し、庭や外構にどのように活用できるかを考えることが重要です。

外構に取り入れる際は、庭だけでなく駐車場や遊び場など、具体的な用途を明確にすると良いでしょう。

また、プロのサポートを受けることで、より最適な選択と施工が可能になります。外構工事会社メモリアでは、大手ハウスメーカーで長年施工してきた実績があります。お見積りは無料なので、お気軽にご相談ください。