庭のでこぼこを整地する3つの手順を解説!費用相場や失敗しないコツも紹介

「庭の地面がでこぼこして歩きにくい」
「自分で整地したいけど、具体的なやり方がわからない」
「整地にかかる費用の目安を知りたい」
このような悩みを抱えていませんか。庭のでこぼこは見た目が悪いだけでなく、転倒や雨水のたまりなど安全面・衛生面でも問題になる場合があります。
本記事では、庭のでこぼこを整地する具体的な手順や必要な道具、DIYと業者依頼の費用相場について詳しく解説します。
自分でやるべきか業者に任せるべきか判断するポイントも紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
庭の凹凸を平らに整えるために揃えておきたい道具と事前準備
庭を整地する作業を手早く、かつ効果的に行うには、あらかじめ適切な道具と準備が必要です。以下の道具を用意しておくと、整地作業がスムーズに進みます。
- スコップ(1,000円〜3,000円)
- レーキ(800円〜2,500円)
- 鍬(くわ)(2,000円〜4,000円)
- ジョレン(2,500円〜4,500円)
- 水平器(1,000円〜3,000円)
- 転圧機(レンタル:1日1,000円〜
- 砂(25kg:500円〜800円)
- 土(40L:700円〜1,500円)
- 防草シート(1m²あたり100円〜300円)
これらの道具はホームセンターで購入またはレンタル可能です。初心者の方は道具の扱いに慣れるまで時間がかかるため、余裕を持って作業計画を立てましょう。
庭のでこぼこを整地するための3ステップ
庭のでこぼこを解消するための整地作業は、以下の3つの手順で効率よく進められます。
- 表面にある雑草や小石などの障害物を取り除く
- 土を掘り起こして柔らかくし、全体を均一にならす
- 傾斜を考慮しながら、転圧などで地面をしっかり締め固める
1.表面にある雑草や小石などの障害物を取り除く
まずは整地の妨げになる、庭の雑草や石などの障害物を取り除いていきましょう。
雑草はスコップや鍬(くわ)を使って根っこから掘り起こし、地中に残らないよう取り除きます。庭に散らばる小石から大きめの石は、丁寧に拾い集めて庭の外に出しておくことが重要です。
下準備にしっかり時間をかけることで、後の作業が格段にスムーズになるでしょう。
2.土を掘り起こして柔らかくし、全体を均一にならす
雑草や小石を取り除いたら、次はスコップや鍬(くわ)を使って地面を掘り起こします。硬く締まった土を柔らかくすることで、表面をフラットにしやすくなり、水はけも改善されます。
一般家庭の庭では、低い部分に赤玉土や腐葉土を混ぜた培養土を足して高さを調整するのが効果的です。
高低差がある場所は念入りに土を足したり削ったりして、全体の高さを合わせていきます。
仕上げにはレーキを使って細かい凹凸も丁寧にならしていくと、後の作業がやりやすくなります。
3.傾斜を考慮しながら、転圧などで地面をしっかり締め固める
整地の最終段階では、水はけを考慮した適切な勾配をつけていきます。家の基礎から庭の外側に向かって、緩やかな傾斜をつけると理想的な水はけが確保できます。
勾配が急すぎると土が流れやすくなり、逆に緩すぎると水たまりができる原因になるので注意が必要です。水平器や水糸を使って勾配を確認しながら、転圧機(プレートコンパクター)で何度か往復して固めます。
均一に転圧することで、後々沈下や凹みが発生するのを防止できるので、丁寧に作業しましょう。
庭のでこぼこ整地を失敗しないための2つのコツ
庭の整地作業はひとつ間違えると、何度もやり直しになる可能性があります。失敗しないために注意すべきコツを2つ紹介します。
- 表面をできるだけフラットに整える
- 土をしっかり踏み固めて安定させる
これらの基本をおさえることで、見た目にも美しく、実用性の高い庭に仕上がるでしょう。
1.表面をできるだけフラットに整える
庭の表面は、できるだけ滑らかになるよう整えていきましょう。
水平器を使って適度な間隔で確認しながら、目立つ凹凸がないように土を均一に広げます。とくに、人工芝や砂利を敷く予定がある場合は、下地の凹凸がそのまま表面に現れるため、より慎重な作業が必要です。また、庭全体を一気に整地するのではなく、庭を複数の区画に分けて、それぞれの区画ごとに完成させていくと精度が高まります。
あせらず各区画にじっくり時間をかけて作業することで、後悔のない仕上がりになります。
2.土をしっかり踏み固めて安定させる
庭の整地が終わったら、地面をしっかり踏み固める工程が必要です。転圧機やタンパーなどを使用し、土を締めていきましょう。
この作業を怠ると、時間が経つと再びでこぼこになるためです。
整地した地面は転圧機で同じ場所を複数回往復し、土が沈み込まないように締め固めます。とくに、梅雨など雨の多い時期に整地する場合は、通常よりもしっかりと転圧しましょう。
転圧の際は地面の中心から外側に向かって、幅の一部を重ねながら螺旋状に作業すると均一に固まります。
地道な作業ですが、仕上げに十分な時間をかけることで、長期間美しい庭を維持できます。
庭のでこぼこを整地するためにかかる費用相場
庭の整地にかかる費用は、DIYで行うか業者に依頼するかで大きく異なります。
- DIYにかかる費用と内訳
- 業者依頼の費用相場
それぞれの場合の費用相場を詳しく見ていきましょう。
DIYにかかる費用と内訳
DIYで庭の整地を行う場合、一般的な30坪程度の庭で総額2〜5万円程度の費用がかかります。内訳は以下の通りです。
基本的な道具セット(スコップ、レーキ、鍬、水平器) | 5,000〜15,000円 |
転圧機のレンタル | 1日1,000円〜 |
土が足りない場合(良質な培養土) | 良質な培養土1袋(40L)700〜1,500円 |
水はけを良くするための砂利 | 1袋(25kg)で500〜800円 |
初心者の方でも数日あれば作業できますが、慣れない作業による体の負担も考慮して作業計画を立てましょう。
業者依頼の費用相場
庭の整地を専門業者に依頼する場合、30坪程度の庭で8〜15万円が一般的な相場です。ただし、土地の状態や傾斜の有無、土の入れ替え量などによって大きく変動します。
単なる整地だけでなく、防草シートを敷いて砂利を敷き詰める場合は、追加で1坪あたり3,000〜5,000円ほどかかります。
見積もりの際は、作業内容や使用する材料の質・量をしっかり確認しましょう。また、プロの仕事には通常一定期間の保証がついているので、長期的な視点で考えると費用対効果は高いでしょう。
庭のでこぼこ整地を業者に依頼すべきケースと判断基準
庭の整地をDIYで行うか業者に依頼するか迷った場合の判断基準を紹介します。以下のようなケースでは、業者への依頼を検討すると良いでしょう。
- 土地の状態が複雑で整地が難しい
- 作業に割ける時間が少ない、または体力的に厳しい
土地の状態が複雑で整地が難しい
庭の状態が極端に悪く大きな高低差がある場合は、業者への依頼をおすすめします。
傾斜が急な庭や粘土質の硬い土壌の場合は、素人では非常に困難です。大きな石や木の根が多い庭も、専用の重機がないと効率的に作業できません。無理に自分で行って失敗すると業者に頼むことになり、かえって費用がかさむ可能性もあるので注意しましょう。
作業に割ける時間が少ない、または体力的に厳しい
庭の整地は体力と時間を必要とする作業のため、一般的な広さの庭でも時間がかかります。平日は仕事で忙しく週末も家族との時間を大切にしたい方は、業者への依頼を検討しましょう。また、スコップや転圧機の扱いに不慣れな方は、作業効率が悪くなるだけでなく怪我のリスクも高まります。
自分の時間の価値や体力的な負担を考慮すると、業者依頼がコスパの良い選択になる場合もあります。
庭のでこぼこ整地は自分に合った方法を選ぼう
今回は、庭の凹凸を整えるための整地方法についてご紹介しました。
DIYでチャレンジする場合は、本記事で紹介した3つの手順と2つのコツを参考に、丁寧に作業を進めてください。